広まるウェビナー
新型コロナウイルス感染拡大を受け、働き方や暮らし方がこの数ヶ月あまりの期間で激変しました。
人が移動しなくてもこれまでと同じ、もしくはそれ以上の価値を生み出せるサービスやシステムが数多く登場し、人々もそれを探すようになりました。その中でも特に注目されているのが、クラウドコンピューターを使用したWeb会議サービス「Zoom」です。
ロックダウンや外出自粛によって、なんと世界全体で2倍、特に感染者数の多い欧米では10~55倍もZoomのダウンロード数が増加したというデータがあります。そしてこの伸びはテレワークによるweb会議だけでなく、オンライン上でのセミナー(いわゆるウェビナー)が爆発的に増加したことも要因の一つです。
新卒採用のシーンでも、3月以降webによる説明会が急増してきました。
今回はZoom(その他ツールも含め)を活用したウェビナーとオフラインでのセミナーを比べた際のメリット、デメリットを、お伝えします。
Zoomを使うメリット
集客がしやすい
対面式で行なっていたこれまでの会社説明会では、どうしても本社や営業所がある場所が開催場所のメインになっており、距離・時間・交通費様々な要因で、開催地から遠方に住んでいる学生は参加しづらい傾向でした。
しかしZoomを使用してweb対応できるようになったことで、遠方に住んでいる学生も手軽に参加できるようになりました。これは採用のシーンだけに止まらず、子育て中の方、勤務中の方等がネットワークとPCやスマホがあれば様々なセミナーなどに参加出来るようになりました。
日程調整がしやすい
次にあげるメリットは、日程調整が容易になったことです。自社の会議室などではなく、別会場を借りて実施する場合、会議室の空き状況と採用担当者自身のスケジュール調整がうまくいかないケースがしばしばありますが、webを使用する場合は採用担当者自身の都合でスケジュール出来るので、日程調整が容易です。
また、複数人の登壇者と日程調整するとなると大変ですが、Zoomで対応してもらえるのであれば、空き時間に出先で登壇できるため、セミナー日程が組みやすいと言えます。
コストが少なくてすむ
最後に、開催コストが少なくて済むということです。
オフラインで説明会を開催する場合(特にどこかの会場で行う・遠方で行う)、交通費や宿泊費、会場料、機材のレンタル費、紙の印刷費等のコストだけでなく、移動時間という無形のコストも合わせてかかってきます。
しかしweb対応で説明会を実施することで、これらのコストはかかりません。その費用をイベントの広告費などの別で使用することができます。
Zoomを使うデメリット
コミュニケーション
Zoomを使ってのweb説明会沢山のメリットをご紹介しましたが、一方でデメリットも存在します。
一つ目が、双方向のコミュニケーションがとりにくいということです。一対一の対応であれば良いですが、複数名に対応する場合は顕著です。
通信上タイムラグが原因の時もありますが、画面越しでは「誰が発言しそうか」「納得・理解しているか」などという雰囲気が実際に対面しての説明会に比べると読みにくいです。
集中力
参加者の集中力が途切れやすいこともweb説明会のデメリットとして挙げられます。
自宅においてPCで受講している場合、実際の手元では何をしているか分かりませんしSNSを見ているかもしれません。画面を共有していない場合は、画面上で別の作業をしていても分かりません。また音声や画面が非表示の場合は、ながら参加して話を全て聞いていない場合もあります。
関係構築
実際に本社や会場に足を運び、対面で行なった説明会に比べると、同様の価値を実現すること、伝えることは難しいことです。
採用担当者と学生が実際にお会し、同じ空間で行なった双方のコミュニケーションを通して構築された関係性に比べると、画面越しのコミュニケーションはどうしても見劣りしてしまいます。
また、スマホを使用して参加する学生は画面が小さいため資料に工夫をしたり、伝え方も変えなければいけません。
最後に
このように、オンライン上でのセミナー(いわゆるウェビナー)には大きなメリットもありつつデメリットも存在します。
しかし実際に説明会を開催したり、オンラインセミナーに参加してみて、メリットの方が大きいのではないかと感じています。
これまで採用活動においてオンラインを取り入れることに躊躇していた企業様も多かったですが、今回多くの企業様がweb対応に切り替えてきています。
まだ初めていないという採用担当者の方がいらっしゃれば、これを機会に是非一度実施してみてはいかがでしょうか?