就活生がZoom面接に準備するべき3つの点
コロナウィルスの影響で、就職活動の主流がオンライン説明会やオンライン選考へと移行した21卒の就職活動。多くの学生がすでにZoomでの説明会や面接を経験されているなと慣れを感じる一方、面接官からすると「あれ?ちゃんと対策しているの?」と感じるポイントも散見されます。
今回は、Zoomをはじめとするオンラインが主流になった今年度の採用活動を通じて「就活生がZoom面接前にすべき3つのポイント」を厳選してご紹介したいと思います。
回線状況の確認
まずは当たり前のような話ですが、回線状況の確認です。しかしこれは非常に重要なポイントで、もしかするとこれが一番重要と言っても過言ではありません。
大半の就活生は、実家や一人暮らしの家においてオンライン面接を行っているのでご自身のWi-Fiを使っているはずで、これが格安Wi-Fiだったり電波の悪い環境だったりすると、Zoom面接中に電波が途切れてしまい、何度もつなぎ直すというトラブルが生じます。そうなると、スムーズに進んでいた会話もいつしかぎこちなくなってしまい、消化不良に終わってしまいかねません。
「話を聞く」という受け手側だった説明会以上に、双方でコミュニケーションをとる面接においては回線状況は重要になってきます。回線環境についてはしっかり動作確認をしておきましょう。ちなみに有線LANの方が安定性はあります。
例えば、大学の講義室や部室、キャリアセンターの相談室など、大学生・大学院生であれば、大学内の施設を使えないか、教務課やキャリアセンターに一声かけてみましょう。また、電波状況のいい友人の部屋を借りるのも良い手かもしれません。その他、県や市などが就活学生向けに公共のスペースを無償提供している場合もあるので、そちらも探してみてください!
カメラに映る範囲の確認
カメラに自身を映した時に、どこまで映っていますか?
写真や動画を自撮りする場合は、自分のベストポジションを探しながら撮影することができますが、オンライン面接は始まってしまったらポジションを探している余裕などありません。そのため、面接前に自分のパソコンやスマホ(実際に使用するデバイス)を使い、実際の面接ポジション、姿勢でどう映るかを撮影・確認してみて下さい。
例えば、よくある就活生の事例ですと、以下のようなものがあります。
・手振り身振りをしている(ように見える)が、カメラ越しには映っていない
・時間が経つごとに姿勢が悪くなっていく
・(照明の影響なのか)前髪が陰になるなど表情が暗く見える
・カメラ位置が遠すぎて表情がわかりづらい
Zoom面接が始まってしまうと、なかなか自分で気づけない点がいくつかあります。ぜひご自身で撮影したり、友人や家族に見てもらったりして、「映り方」を研究してください。特に、オンライン面接だと映る範囲が狭く、面接官も細かい部分に目が行ってしまいがちです。対面での面接以上に面接官の目にどう映るかをよく考え、対策を打っていきましょう。
しかし一方で対面式に比べて見え方や見える範囲が予め準備できる点は、Zoomによる面接や説明会の利点かもしれません。
口調のクセの確認
対面式の面接に比べオンライン面接では、映像よりも音声の方が直接、面接官の体に伝わってくるため、「声」に神経が行くことが多いです。これまでの対面式の面接では、髪型・スーツ・笑顔・身振り手振りなど、外見の要素が多くあり、そこでカバーできていたものも、Zoom面接では評価されうる優先事項とはならないことも多くなってきます。
では、音声の対策をどうやればいいのか?と思う方もいらっしゃると思いますが、まずはご自身の志望動機や自己PR、その他の質問事項を自問自答して「録音」し、音源を聞いてみてください。
そうするとどこか不安に思っていたり、答える内容が固まっていなかったりしたときに、語尾などが自信なく聞こえてくるのがわかると思います。また、面接の時間が経つにつれて、声のトーンが下がったり、ボリュームが小さくなっていたりと、音声を聞くからこそ気づいてしまうポイントがいくつも出てくるのです。
準備が出来るZoom面接
Zoom面接では、従来の対面での面接とは違った点で対策を打つ必要があります。
単に面接対策のマニュアルを鵜呑みにするのではなく、「どうすれば動画で自分のよさを最大限に伝えられるか」を徹底的に追及していきましょう。
今回ご紹介した3つのポイントを改善するだけでも、オンライン面接での成果はかなり変化すると思います!
前述したように、対面式に比べて見え方や見える範囲が予習できる点は、Zoomによる面接や説明会の利点です。ぜひ万全の状態で望んで下さい。