採用活動、保育園運営、転職支援に関わることなど。色々とご紹介します。

母集団形成とは?そのポイント-入門編-

母集団形成は重要

少子高齢化による若者の人口減少、海外への雇用流出、働き方改革。

「モーレツ社員」や「24時間戦えますか?」と言われていた時代もありましたが、時代と共に働き方の概念の変化・人口減少なども手伝い、採用困難な時代が続いています。

採用難いわゆる「売り手市場」において、非常に重要になってくるのが言わずもがな「母集団形成」。このコラムの検索キーワードでも、「母集団形成」 は検索ランキングの上位に必ず入ってくるワードです。

今日はその「母集団形成」について基礎的な話になりますので、採用業務に長く携わっている方は、既に知っているという内容かもしれませんが、ご容赦下さい。

母集団形成とは?

そもそも「母集団形成」とはどういった意味なのでしょうか?改めて調べてみると、以下のように様々な回答が出てきます。

「 自社の求人に興味や関心を持っている学生を集めること 」

「 自社にマッチした人材の応募を促すこと 」

「 求職者を多数集める取り組みそのもの 」

「採用候補の集団をつくる」

回答毎に若干異なっている部分があるかもしれませんが、「自社の採用対象になるであろう応募者をある程度の人数集める」というのが、私の中での母集団形成です。

質の良い母集団形成のポイント

採用活動全体の流れの中で、選考や内定者へのフォロー、誘導率を上げる取組など、どのフェーズも重要ではありますが、そもそも母集団形成ができなければ、何も始まりません。逆に質の良い母集団形成が出来れば、採用が成功する確率も高まるということになります。

色々あるかもしれませんが、私が考える質の良い母集団形成のポイントは、

「ある程度の人数を確保すること」 「自社の求人に興味を持っていること」

この2つになります。

ある程度の量(人数)を確保する

人数を確保する。

冒頭でも書かせて頂いたように、そもそも応募人数が少なければ、母集団形成の考え方は成り立たず、選考段階において手の打ちようもありません。まずは、ある程度の人数を確保することが大切になります。

採用活動における理想としてよく言われるのが、「10名採用で10名の母集団」。

たしかにこれは理想ではあるものの、新卒採用に関してはブランディングの要素も兼ね備えているので、ある程度の人数の学生に企業理解や認知をして頂くことに損はないと思っています。

しかし、あまり人数だけに注目しすぎるのも、マイナス面が生じてきます。

自社の求人に興味を持っていること

私が考える質の良い母集団形成のポイント2つ目は、

自社の求人(会社そのもの)に興味を持っていることです(企業研究していれば尚良い)。

20世紀の就職活動は、企業にエントリーすることはもとより情報を得ることすら一苦労の時代でした。興味のある企業に自らハガキを送り、会社説明会に参加し、その後面接を受ける・・・。

しかし、リクナビやマイナビが普及して、ネットでの就活が普通になったたことで手軽に応募できるようになり、「とりあえず応募しよう」というエントリーが増えました。

そのため「興味があるわけでもない」「何となくエントリーしている」「そもそも何の企業かもよく分かっていない」というような、驚くべきエントリーも存在します。

興味がない学生や応募者への会社説明や面接は、採用担当者側からすると非常に労力の無駄遣いになります。そこに労力を使うのであれば、もっと志望度の高い応募者と向き合ったほうが、お互いに有効な時間になるはずです。

これらを踏まえて行動する

以上2つが、我々が考える質の良い母集団形成のポイントになります。

そして、これらを実現させるために、「興味度や理解度を上げる為の情報提供」や「採用情報の掲載や発信場所の選定」を行っています。

この辺りの話については、次の機会でまたご紹介します。

まずは、質の良い母集団形成を意識しながら、採用業務を行ってみてください。