採用活動、保育園運営、転職支援に関わることなど。色々とご紹介します。

保護者やキャリアセンターに何を伝えればいいか?

相手によって情報展開を変える

新卒採用では応募者だけでない、様々な立場の方に対して情報展開する場面があるので、相手によって伝え方や内容も変化させなければいけません。

説明会での質問を例にすると、学生からは「具体的な仕事の内容」「研修制度や先輩情報」など比較的近い将来に対する質問が多いですが、キャリアセンターや学科の就職担当にむけては、給与面や離職率、産休育休や勤務地など待遇面に関する質問をされることが多いです。そして比較的キャリア関連の担当としての経験が浅い方の方が、この傾向が強い印象を受けます(採用や就活に関しての情報量や企業比較する基準がまだ少ないからなのかもしれません)。

また保護者に関しては就活や採用の情報量は更に少なく、親という立場上、基準が待遇面や知名度などに偏りがちで、大手や知っている会社の方が安全という方も多いです。その他にもその年代(息子さんや娘さんの年齢)に限っての視点で見たり、ご自身が就職活動をしてきた時代と比較する傾向もあります。

学生には具体性と夢

学生に対しては、具体的な仕事内容などを分かりやすく伝える必要があります。特に日頃当り前のように使用している言葉も、彼らは誤った認識で理解していたり全く伝わっていない可能性もあります。

また最近の学生は情報量よりも正確で具体的な情報を求めているので、各社先輩情報を準備したり、実際に先輩を登場させてエビデンスを提示することが彼らの安心感につながっていきます。

「こんなことが出来る、こんな自分になれる」という夢のある話や、先輩の成長ストーリーを伝える一方、安心感を求める学生も非常に多いので、そこは研修や先輩からのフォロー体制などをも合わせて具体的に伝えています。

キャリアセンターには数字

キャリアセンター(保護者も)に対しても安心感を与える情報を伝えることが多いですが、学生に伝える時とは異なり、事業の安定性や業界全体の今後、収益モデルや、長く働くためのキャリアステップなどを安心材料として伝えるようにしています。

また、キャリアセンターでは採用活動にまつわる数字を求められるケースも多いのですが、こちらは職員の方個人の質問だけでなく、大学内で就職関連の数字をまとめるため、 離職率や平均年齢など数字を求められている可能性もあるので、そこは準備するようにしています。

他にも理系の研究室などでは、収益や事業モデルよりもより詳細な仕事内容や専門的な業務について聞かれることもあるので、若干意識して資料や伝える内容は準備しています。

保護者への情報展開

学生やキャリアセンターへの情報展開に比べて、難しいのが保護者への情報展開の方法です。なぜならば、学生やキャリアセンターの方とは異なり直接話をするケースがないからです。

そのため、保護者向けの会社案内などの資料を作成したり、実家に住んでいる学生に対しては年賀状を送るなど家族の目に触れやすい物で「しっかりした会社」という印象与えます(共に内定者向けに行うケースが多いです)。

直接伝える相手ではない場合、資料が一人歩きする可能性も高いので、説明しないと伝わりにくい資料は避けた方が良いです。

採用資料で説明すると

ここまで「学生」「キャリアセンター」「保護者」と3者の観点から、発信すべき採用情報をご紹介しましたが、これを採用資料(会社説明会で使うスライドなど)を例にして説明すると、

学生たちは「先輩情報などのページに興味を持ちますが、保護者の方や大学関係者など学生の周りにいる所謂大人たちは、企業規模や福利厚生などのページや求人票の募集要項自体をしっかりとチェックする」そんなイメージになります。

自社の魅力や強みは沢山あると思いますが、なるべくシンプルに欲しい相手に欲しい情報を優先的に伝えるよう心掛けています。