「登録する」から「検索する」時代へ
インターネットで調べものをしたり情報収集をする際、「とりあえず検索をする」という行動に関してはどの年代にも共通することだと思います。
しかし、検索方法(絞込みのかけ方)という観点で見てみると、こちらは各世代によって異なってくるのではないでしょうか?
そしてこの「検索方法」に関しては、新卒の就職活動・中途の転職活動の両面においても、共通して感じていることです。
求人サイト内においての情報収集が主流だった時代は、求人サイト側であらかじめ用意された検索項目から希望する職種・業界・勤務地・年収等にチェックを入れて≪求人サイト側が用意したデータベースの中から条件を絞り込む≫ことが当たり前の検索方法でした。 (限られた中でカスタマイズする程度は可能)
しかし現在では、「就職サイトに登録をして仕事や企業を探す」だけでなく、「検索エンジンに直接自分が探したいキーワードをダイレクトに入力」して、サイトを越えて検索を行うケースが増えてきています。
そしてその検索内容も以前に比べて「保育士 小規模 府中市 求人 」「渋谷 営業 求人 正社員 」のように、より具体的なキーワードを利用した検索方法に変わっています。
サイトを超えた検索の時代
この傾向は特に中途採用(転職市場)に強く、実際に弊社で管理する求人への応募経路を見てみても、就職サイトに登録した求人からのエントリーが主であった以前に比べて、現在は自身で検索して求人にたどり着いているケースが多くなったため、中途面接や紹介の面談においても、応募経路(どこで求人を見つけたか)を質問することも増えました。その回答を聞く中で、indeed経由からの応募が高い割合を占めているあたりも、それを顕著に表しているように思います。
一方で登録者自身も、検索の中で様々なサイトを横断して求人にたどり着いているので、当初どこから入りどこに登録しているのか(見つけたのか)覚えていないこともあります。
サイトを超えた検索方法は、もはや当たり前になっており、サイト間の垣根は今後更に低くなっていくことでしょう。
多様化していく検索方法と検索対象
求人広告を作る際には、求職者側の読みやすさを追求したコピーを意識したり、印象的な写真を使用する画面作りはとても大切です。
しかし現在では同じくらい、検索へのヒットや検索結果での表示画面を意識することが重要になりました。
検索エンジンだけでなく、SNSや動画を使用しての情報収集に慣れた若い世代は、ハッシュタグを利用しての検索したり、動画で検索をしたりといった、キーワード検索の次の動きも出てきています。
対象者の検索結果一覧に出やすい、そしてクリック(またはタップ)されて閲覧されやすいのはどんなキーワードやコピーなのか?よりロングテールキーワード(ニッチキーワード)を狙っていくのか?もしくは文字よりも動画を使って訴求していくのか?
検索方法や検索キーワードとの戦いは、SEOの会社だけでなく我々にとっても重要な時代になりました。求人広告のコピーや写真を考える際、検索方法の仕方から追いかけて対応策を考えてみてはいかがでしょうか?