採用活動、保育園運営、転職支援に関わることなど。色々とご紹介します。

採用ツールの取材で「業界に強い」を一度忘れる

採用ツールの取材を依頼する

リクナビやマイナビといった就活サイトへの情報掲載や、ホームページや会社案内のパンフレットなど採用ツールの作成において、社員インタビューや写真撮影をライターやカメラマンに依頼するケースはよくあると思います。

そして、そのような依頼時に加えて度々お願いするのが、

「〇〇業界、〇〇(職種)の取材経験がある(多い)方」
「〇〇業界、〇〇(職種)に強い方」

といった、その業界や、職種の取材慣れしている方に当日来て欲しいという希望です。

今回は、この「業界や職種に強い」という観点について考えてみたいと思います。

業界や職種に精通している強み

取材日当日は、基本的に業務時間内でインタビューや撮影を行うことが多いため、事前に日程を調整して迎えているとはいえ、タイトなスケジュールで進行していくことになります。

その貴重な時間を使った取材において、現在その業界で働く人や、今後その業界に携わるであろう人(応募者)にとって、当たり前過ぎることや、あえて深堀りする必要のないこと、話を膨らませても興味を持つコンテンツではないようなことに取材時間を使ってしまうのは非常に勿体無いです(そのことを知らないのは、ライターさんだけであって、他の方は皆認知されている)。また、取材されている側も面白みに欠ける質問が多くなっていまい、あまり盛り上がらないで終わってしまう可能性もあります。そのため、業界に詳しいライターの方が取材は順調に進むはずです。

またカメラマンにおいても、その業界や職種において過去に取材経験があれば、カットイメージを共有するにあたっても経験のある(多い)方の方が話が早く、現場における撮影対象への指示もスムーズに進むことが多いです。

考えたことのない観点

「取材時のやり取りがスムーズ」「カットイメージを共有しやすい」など、業界に強いライターやカメラマンに依頼するメリットは多くあります。

しかしその一方で、集合型の求人サイトへの掲載時には、画一的の記事や社員にになってしまう可能性もあります。

ライターやカメラマンが固定イメージを持っていることもありますが、何より採用担当者も日常から同業他社のツールやサイトをチェックしていることが多いだけに、「よく見るカット」や「よくある内容」に引っ張られているような、いわゆる「社名を変えればどこでも使えるもの」になってしまっているケースも見受けられます。

そんな時はあえて「業界の当たり前を知らない観点」を入れることで、 新しい表現方法や、違いのあるものに仕上がるかもしれません。この職種ではあまりないカットや見たことのない表現などが、マンネリ化していた中に加わるかもしれません。

取材における「当たり前すぎる質問」や業界的な「非常識・やりすぎ」 などに対する心配もあるかもしれませんが、そこは事前のすり合わせで方向性を決めたり、イメージを共有したりするなどして下さい。

そして当日は採用担当が立ち会うことで、上手く舵取りをしながらチェックできるはずです。一度試してみてはいかがでしょうか?