人材派遣という働き方
「人材派遣」と聞くと不安定なイメージを持たれる方も多くいらっしゃるようです。
テレビでもわざわざ「派遣社員」という就業形態を使い報道するケースも見かけ、世間的には「企業側が都合の良いタイミングだけ雇用して必要がなくなると切ってしまう」と、余計にそのイメージが定着してしまったようにも思えます。
しかし世の中には、繁忙期にだけはどうしてもプラスαの人材が必要になったり、プロジェクトの期間だけ社内にはない専門的なリソースを必要になったりなど、ある一定の期間だけ人材を必要とするケースも多くあります。
一方働く側の立場にとっても、「短い時間だけ働きたい」「ある一定期間だけ働きたい」というニーズは案外多く存在するはずです。
人材派遣という働き方、人材派遣を活用する、この二つについて少し書いていきたいと思います。
アルバイトと人材派遣どちらがよいか?
人材派遣の活用を積極的に行う企業様がいる一方で、自社での雇用にこだわり、アルバイト採用を優先したり、割高な人材派遣を避ける企業様もいらっしゃいます。
「アルバイトと人材派遣」
雇用形態は異なってきますが、新たに人材派遣を活用することで、これまでと違う募集媒体や応募者層への広報や、ターゲットエリア・年齢層の選定・応募者対応などに他社目線が入り、新たな発見やターゲットへのアプローチに繋がる可能性やメリットが生まれることもあります。
また、「これまで使用していた広告費」や、「応募対応・採用に関して考えを巡らせた時間などに費やした労力や計算」をした時、人材派遣は決して割高ではないケースも多いのです。
そして、人材派遣という働き方が、学生をはじめ若い世代でもアルバイトと同じくらい身近になったからこそ、これまでより若い層からの応募が来る可能性もあります。
試しに人材派遣を活用してみる
人材派遣を始めて活用する例として、これまでは短期アルバイトを自社で採用していたものの、中々採用活動が上手くいかずに、人材派遣の活用を考えたというケースがあります。
弊社のクライアントでもまさにこのケースがあり、
「毎年の繁忙期ではアルバイトを採用していたのですが、年々人が集まらなくなってきたので人材派遣での対応も今年は視野に入れて考えています。」
始めてお伺いした際に担当者の方がこう話をしており、この時はまだ人材派遣の話をしっかりと聞いたこともないという状況でした。
毎年ご近所にお住まいの方からある程度の応募数があり、知人の紹介を使ったリファラル採用からも毎年数名採用出来ていたそうですが、その年は直接応募や社員紹介からの採用もなくなってしまい、繁忙期前の段階で少し割高になるものの、人材派遣を使用してみようか?ということでスタートしました。
コピーの変更、募集エリアをこれまでよりも若干広げる、など幾つか採用活動を変えながら集客を行い、何とか繁忙期には必要な人員が確保できました。
無事に採用活動が終わり、はじめて人材派遣を活用した繁忙期が終わる頃、
クライアント・登録者双方から「タイミングが合えばぜひ来年もお願いします」という声を頂きました。
「正社員雇用化」や「安定的な働き方」一人一人が安心して長く働くことが出来るよう、長期採用を前提とした働き方が善とされていますが、その一方で、そのタイミングだけ働きたいという方も一定数いらっしゃいます。
特定の時期のみ人手が必要になる職場と特定の時期だけ時間が出来るスタッフ。 双方のタイミングが合った短期間の仕事マッチングもニーズがあり、毎年続くケースも多いのです。