採用が大切と考える会社は強い
様々な採用の現場に携わらせて頂いたりお話を聞く中で「採用が強いな」「採用力があるな」と感じる企業様の特徴の一つに、「採用活動の重要度が高い」「 採用活動への意識が高い会社 」という特徴があります。
分かりにくい表現かもしれませんので簡単に書くと、「社内において採用活動をどれだけ大事なことと捉えているか?優先順位を高く位置づけているか?」ということになります。
例えば社長をはじめとした、社内で決定権のある方が採用活動を大切だと考えていたり、採用活動の先頭に立ち旗頭になっている会社。
こういった会社は採用力が高く、採用も強いはずです。
採用活動の優先順位が高いとなぜ良いのか?
意思決定の優先度
採用活動が重要だと考えるならば、採用に関わる動きや決定の優先順位を上げるはずです。
会社の規模や組織の仕組みにもよりますが、採用活動において、選考の可否だけでなく、次回の面接日程なども含めて意思決定を早く下せることが勝負の分かれ目になります。
早急に選考日程を決めて欲しいにも関わらず、決定権のある人物が別の事項を優先することで、次の面接日程が伸び伸びになったり、合否の判断が遅れることが応募者の選考辞退に繋がります。
一方で、早々に内定を出すことで応募者の囲い込みが出来たり、素早く次回の日程を提示することが選考スピードを上げることに繋がります。
また、紹介会社経由での応募になると、選考スピードが遅い企業は避けられる可能性もあります。
採用予算の投入
採用予算をどれくらい投入するか?ということも、採用活動をどのくらい重要と考えているかのジャッジポイントの一つでしょう。
もちろん採用費が少なかったとしても、知恵を絞ればある程度は戦えると思いますが、打てる手が多いに越したことはありません。
少なくとも現在の採用市場を理解せずに、優先して採用予算を削ったり、採用が難しいので予算を掛けないという選択肢を選んだ場合は、採用力が上がらないばかりか、担当者以下のモチベーションも下がるでしょう。
採用担当者(携わる人)
採用担当にどんな人物が就けているか?ということです。
採用活動全体の組み立てを行ったり、最前線のポジションで企業の顔として応募者と接触することになるので、採用活動(窓口)が大切だと思っていれば、採用担当にデキる人材を配置するはずです。
優秀な人材はどの部署やポジションでも配置したいところかと思いますが、採用活動が重要と考えているのであれば、採用担当というポジションも候補として考えるはずです。応募者からも魅力的に映り、社内において人望がある人物であれば情報が集まり、周りも協力的になるはずです。
社長自らが採用を最重要と考え、中心となって関わる企業もあります。極端な話、社長自らが採用活動に関わることで、会社のビジョンや想いが伝わるはずです。HPや会社案内、会社説明のスライドなどで語られる企業のビジョンや未来の話も、実際に社長が登壇しての話がより現実的に聞こえるでしょう。
最後に
他にも様々な事が出てくると思いますが、会社が採用を重要な活動と捉えていることに、マイナスはないはずです。
採用の重要性を知ってもらうために、株主総会で配布される資料の最初に採用に関する事項が記載されている会社もあります。会社が採用に関してGOサインを積極的に出していれば、採用チームや担当者も動きやすいはずです。
社内で社長が採用に関して声掛けを徹底していることで、若手社員も採用活動の意識が芽生え、それがリファラル採用に繋がっている企業もあります。
反対に重要度の低い会社は、担当者一人が情熱を持っていようが、企業ミッションで採用を掲げている会社に比べると劣ってしまいます。予算面においてもそうですが、採用に対しての意識も低いので、会社全体で採用活動をしているという意識を感じられません。
極端な例になりますが、新卒の説明会や中途面接を自社で行っている際、採用と関係のない社員が求職者に挨拶をしないような会社。活動を意識しない行動をとっているケースなど。(求職者がいるのに側で愚痴を言ったりなど)簡単に改善出来そうなことも多いのですが、意外に出来ていないこともあるはずです。
会社が採用を重要と考えていないにも関わらず、採用活動を成功に導いている企業もあるかと思いますが、採用意識や重要度が高い企業は基本的には強いなと感じます。