スキルや条件も大事だけれど
採用活動に携わる多くの方は、採用を行う上で守りたいことや、大切にしていることを幾つか持っていらっしゃるかと思います。
私も幾つかあるのですが、その1つに
ビジョンとカルチャーを大切にする!ということがあります。
いわゆる理念とか文化(採用活動では企業文化・企業理念で使用)になるのですが、これらがなぜ大事なのかというと変わらないからです。
例えば店舗などのシフトで勤務に入る職種や、資格職の採用活動で度々見かける「シフトを埋めるための採用」や「資格を取る採用(資格保有者であれば何でもOK)」がこれに該当します。
シフトに入ることが出来る時間帯や保有資格、これまでの経験。全てとても重要な項目です。そこが足りなくての採用活動になりますので、採用の方向で動く気持ちも理解できます。
しかしスキルやシフトなどは不変の物ではなく、何時変わるか予測がつきません。現在不足している曜日や遅番・早番の時間帯は、いずれ充足するはずで、極端な話勤務時間や営業形態が変わる可能性だってあります。
スキルや資格に関しても、その経験や資格も、持っている人だって、他を探せばいくらでも存在します。
ビジョンとカルチャーを大切にする!
そこで採用時にスキルや条件面よりも重要視したいと思うのが、今回タイトルにもしている「ビジョンとカルチャーがフィットする人」です。
自社のビジョンと同じ方向を見ている人
同じ空気感を出したり文化を持っているような人
お客様第一主義なのか?
とにかく売上を伸ばしていきたいのか?
スピードを重要視するのか?
非常に極端な書き方になりますが、ビジョンが同じであれば・大切にしていることが同じであれば、この先業種が変わったとしても、商品やサービスが変わったとしてもそこがブレることはないはずです。
入社後何かのタイミングで、お互いにやり方(戦略)が異なった場合でも、ビジョンが同じであればやり方を変えれば良い話であって、たまたま今回は方針が異なりぶつかりましたが、基本的な考え方(根っこ)は同じ同志なはずです。
しかし、今回はやり方が合っていたとしても、基本的な考え方や向かう先が異なる場合は、いずれどこか道が分かれるはずです。
違和感を感じたら注意
面接をした際、人間的にも経験的にも特に問題もないのですが、何となく違和感を感じたことはないでしょうか?
決定的な何かがあるのではなく、ふとした言葉遣いや仕草や行動に受ける言いようのない違和感。
そして採用した後、比較的早い段階で退職したり問題を起こしたりと。恐らく面接時に感じた違和感は間違っていなかったのでしょう。
これまでの環境では優秀だったかもしれませんが、組織においてやり方や考え方は異なります。まだどこの文化も入っていない新卒採用の方が、企業文化を浸透させやすいのはこのためです。
出来るだけ本人の大切にしていることを聞き出し、ビジョンやカルチャーが近い人の採用を心がけたいものです。
転職や就職の世界でもよく聞きますが、「何をやるかより誰とやるか」ですね。