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保育士が知っておくべき保育園での外遊びの効果と注意ポイント

外遊びの注意点

子供たちにとって保育園内での活動は、多岐にわたっています。そしてその中でも「外遊び」は室内遊びでは学べない事を学ぶチャンスでもあります。

今回は、外遊びの効果やその必要性、外遊びをする際に保育士が気を付けるべきポイントについてお伝えしたいと思います。

外遊びの効果と必要性

「平成28年度体力・運動能力調査」によると、乳幼児期に外遊びをしていた子どもは、その後も日常的に運動する割合が高いというデータが出てきます。

加えて、日常的に運動をしている人は「生活が充実している」と答えた割合が高いというデータもあり、乳幼児期に運動する習慣や体験をすることは、その後の長い人生にプラスの効果があると言われています。

さらに近年では、外遊び時間の減少により、集団遊びで得られる協調性や社会性などの発達の遅れの問題が生じており、外遊び時間が減ることによって、自然と触れ合う機会が減る、睡眠不足によるイライラがある等、さまざまな問題が起きています。

外遊びは、体力面や人生の充実度にプラスな働きをするだけでなく、睡眠不足や協調性の欠如などのマイナスな問題を解消してくれるという効果もあるのです。

外遊びの注意ポイント

子どもにとって良い効果が幾つもある「外遊び」なのですが、保育士としては、子ども達を安全な環境で安心して遊ばせることが出来るように、いくつかの注意点をおさえておく必要があります。

安全な場所であるかの事前チェック

子どもたちを遊ばせる場所の安全確保は、保育士にとって重要項目の一つです。砂場に危険なものがないか、遊具は劣化していないかなど。特に夏場は遊具そのものが熱を持っている場合も多く、火傷の危険もあります。

水分補給や熱中症対策

子どもたちは遊びに夢中になると、時間を忘れて遊んでしまいます。こまめに水分補給をさせるように促しましょう。

また、熱中症というと夏場のみ注意しそうなところですが、熱中症は夏場だけに限りません。適度に日陰で休ませる、帽子をかぶらせるなど、しっかりと対策をしておきましょう。

外遊びは保育士が安全確保したうえで、どんどん体験させよう

今回は外遊びの効果や必要性、外遊びを行う際の注意点についてお話してきました。

近年、外遊びできる場所の減少など、子どもたちが外遊びする機会が失われつつあります。しかし、外遊びでしか得られない経験は、子どもたちにとってなくてはならないものです。

外の世界と触れ合う機会を提供するのも、保育士の役目。安全を確保したうえで、子どもたちを外でたくさん遊ばせましょう。

【参考資料】

幼児期の外遊びと小学生の運動習慣・体力との関係

(https://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2017/10/10/1396897-5.pdf

我が国の子どもの成育環境の改善にむけて -成育時間の課題と提言-

(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-t169-3.pdf)